有限会社島袋瓦工場

FAQ

瓦屋根にするのは値段が高いのでは?

確かに瓦屋根にする費用は安いものではありませんが、耐久性や断熱性・通気性・景観性などの利点を考えると長い目で見れば経済性に優れています。

屋根瓦は一日で消費する食料品等と違い非常に息の長い「耐久商品」です。一般的に瓦の寿命は半永久的(遺跡等で発掘されたり)と言われていますので、それを基準に考えると冷房費などに必要なエネルギー費用、ペンキの色あせ等での塗り替えの必要がいらないメンテナンス費用等を考慮すれば、むしろ「安価な耐久商品」となると思います。また新築時、瓦の種類によってご予算に応じていけますのでご相談下さい。

瓦は新築から何年もつもの?

瓦屋根は屋根材の中で最も耐用年数が長いと言われています。古いお寺や神社・国指定重要文化財(仲村家)等を見てもらうと納得してもらえると思いますが100年以上の瓦屋根も残っています。

もちろん割れた場合等の補修や漆喰の劣化による補修は必要になります。瓦を支える漆喰や木材などが傷んでくれば瓦がずれたり雨漏りがしたりするのでチェックしてもらう気遣いは必要かと思います。

ちなみに当社では新築・葺き替えの場合保証書を発行しますので安心できると思います。

お家の瓦屋根にコケや黒い汚れがでてきました。このようなときはどうすればよいのですか?

瓦を固定する為に塗ってある沖縄特有の漆喰が黒く汚れてきますが、これは雨に含まれる排気ガスや空気中のチリ・ほこり等が付着したいわゆる水アカが原因かと思われます。

これはよくブロック塀などに見られる経年変化によって生じる汚れなので、高圧で洗浄してあげればよごれはある程度落ちます。但し漆喰が劣化している場合高圧洗浄すると、漆喰が剥がれる恐れがあります。又当社では非常に耐久性の良い粋粘練(油貝灰入)の漆喰も扱っています。(施工例:県立芸術大学等)ぜひ一度当社にご相談下さい。

瓦はメンテナンスしないといけないと聞いたんだけど?

瓦自体は高温で焼成していますので太陽光などでの劣化はあまりみられません。製品によっては色あせ等は見られますが機能や性能的には、何の問題もありませんので瓦自体のメンテナンスは割れたりしなければ必要ありません。

しかし瓦の種類によっては瓦の取り付け方法で漆喰を使用します。漆喰は耐水性に優れている自然素材なのですが、長年の経年変化で瓦より先に劣化してきます。そのため約10年~15年で手入れしてあげる必要はあります。そのため漆喰は敬遠されがちですが、台風の多い沖縄の瓦屋根を守る大事な自然素材で熱伝導も少なく、調湿効果や、遮熱効果があり沖縄に適した建材です。コンクリート住宅も外壁を守る為ペンキの塗り替えをするのと同じで漆喰はメンテナンスが必要になります。

赤瓦を使うと涼しいとよくいわれますが実際はどのくらい効果がありますか?

赤瓦の断熱・遮熱の効果を沖縄県内の研究期間と連携してデータの蓄積をはかっています。平成12年度に発砲スチロール箱を用いた実験では、夏季の最高気温がコンクリート屋根より赤瓦屋根が約4℃涼しくなるという結果がでています。
出典:沖縄県赤瓦事業共同組合ホームページより
コンクリート屋根と瓦屋根との日中温度差比較
クーラー等を使用する際、4℃の差を冷やそうとすればそれなりに電力も時間もかかると思います。瓦屋根にするだけで余分なエネルギーを必要としない分、省エネで地球や環境お財布にもやさしい家づくりを実現できると思います。

最近「外断熱の家」「内断熱の家」と言うのをよく聞くのですが、具体的に何がどうちがうのですか?瓦屋根は外断熱ですか?内断熱ですか?

簡単に説明しますと、断熱効果のある建材を外気との接触面である外壁や屋根の外で使うか内で使うかの違いです。

たとえば夏の場合、住宅の屋根や外壁に直射光を受けた時約70~80度まで温度が上昇します。この熱を内側に伝えない為には分厚い断熱材をその内側に張り詰めて防ぎます。これが典型的な「内断熱の家」です。

クーラーや窓枠サッシの普及とともに、高気密、内断熱の家が増えてきました。しかし、金属やコンクリートにいったん吸収された太陽熱は夕方涼しくなってもなかなか温度が下がらないと言う欠点がある為、夜遅くまでクーラーが冷えにくく時間が必要になります。

その点、瓦屋根は熱を遮断して内側に伝えることが少ない為、断熱材の必要がありません。熱を家の外側で排除する家が「外断熱」の家です。外断熱の家は、冷暖房費に余分なエネルギーを必要としない分、省エネで環境にやさしい家として再び注目されはじめてきました。ちなみにヨーロッパ等に見られる石造り、レンガ造りの家は基本的に外断熱の家が基本になってます。

瓦屋根の上に太陽光発電(ソーラーパネル)は設置できますか?

設置できます。沖縄県工業技術センターの試験分析で瓦の曲げ破壊荷重試験で、3127Nの結果がでていますので太陽光パネルの荷重に十分対応できます。
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